神経芽腫の治療
国際神経芽腫ステージング・システムというステージ分類があります。これは手術による腫瘍の切除性をステージに取り入れたものです。よってこのステージ分類は手術をやってみた後の分類という事になります。
ステージ1
限局性腫瘍で完全切除されたもの。顕微鏡腫瘍残存はあってもなくてもよい、同側リンパ節の転移はない。
ステージ2
身体の正中線のどちらか片側のみの限局性腫瘍。
ステージ3
大きな腫瘍で手術後に腫瘍の残存がある。
ステージ4
遠隔リンパ節、骨、骨髄、肝、皮膚、その他の臓器などへの転移を伴う腫瘍。
ステージ1、2などの場合が外科手術による腫瘍切除。
ステージ2以上で化学療法適用となります。
ステージ3の場合は生検を行い、腫瘍の特性を調べ化学療法を行います。
一般にミックエヌ(癌関連遺伝子)が増幅している場合、あるいは遠隔転移のある進行症例(ステージ4)では、自家末梢血幹細胞移植あるいは再発時などには同種造血幹細胞移植を併用した集学的治療を行うことになります。
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